「しかしよぉ、俺らとんでもねぇ所にとばされちまったもんだな。ホラ見ろよ向こう、皆集まってるぜ、あんな都会が良かったよな。俺らこんな枝の先っちょだぜ・・・。」

「いやいやまだいいよ。君ら3人じゃないか。僕らなんて独りだよ・・・。」

「何言ってるんだ。君ら幹が近いからいいじゃないか。
僕なんてホラ・・・、枝の先に独りぼっちだよ・・・・・・。」

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「ウメ三郎くん、ちょっと来たまえ。」

「はっ、ウメ課長なんでしょうか?」
「君は何をやっているんだね。見てみなさい、ウメ山くんはあんなに顧客を増やしているじゃないか。それに比べて君はなんだ、まだ1件じゃないか! なんとかしたまえっ!」
「はっ、が、頑張りますっ!」
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「ウメ警部! 犯人の足跡を見つけましたっっ!」

「ウメ巡査・・・、どれかね・・・みんな同じ様に見えるんだが・・・。」
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「たっ隊長! 得体の知れない物体を発見しましたっ!」

「もしかしたら、あの“エイリアン”の卵かもしれませんっっ!」
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「夏が来る前にぼちぼち日焼けしとこうかなて思ったんだけど・・・」

「途中で寝てしまってこの有り様だよ。。。影にでも入ってしもたかなぁ・・・。」
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「私、葉っぱ之介と申します。」

「一応人生の役目を終え、地面にヒラヒラと落ちようと思ったんですが、途中見かけた“ウメ子さん”のあまりの美しさに踏みとどまっ、イヤ引っかかりとどまってしまいました。
ここから静かに眺めているだけでもいいんですが、私の人生もあと少し、駄目もとでこれから告白したいと思います。上から三番目の方です。」
「行ってきます!」
posted by やす at 02:03| 熊本 |
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